SESエンジニア必見!スキルチェンジの具体的方法

こんにちは!代表の三坂です!
先日本社を移転し、広々としたオフィスへ引っ越しました。
これまでのオフィスと比べて規模が3倍になりました。単に広さと言う意味だけではありません。色んなものが3倍になっています。身の引き締まる思いです。LEGAREAのこれまでの軌跡を近いうちまたどこかでまとめたいと思います。経験者採用、未経験者採用ともにLEGAREAらしく新たな方法で取り組んでいます。こうご期待。

(引越しパーティ↓)

本日はSES業界におけるスキルチェンジについて執筆したいと思います。
SESエンジニアとして働いていると、「今のスキルのままでいいのか?」単価をもっと上げたい!」と考えることはありませんか?

SES業界では、実務年数が評価の基準となりがちですが、実は「スキルチェンジ」をすることで、短期間で大幅に単価を上げることが可能です。本記事では、SESエンジニアがスキルチェンジして単価を上げる具体的な方法を解説します。

目次

SES業界でスキルチェンジは可能なの?

SES業界は良くも悪くも実務経験年数で評価される文化は根強く残っています。スキルシートに経歴があるかないかが大きな評価ポイントとなっていますよね。

例えばJavaの実務経歴が5年ほどあるサーバーサイドのエンジニアがいたとして、Pythonの現場に入りたいと思っても入れないわけです。あくまでJavaが5年なだけでPythonは未経験、という見られ方をするからです。当然Javaの知見がしっかりあれば十分にPythonに適応できると思いますが、その期待値をSES業界では評価してくれません。

ですが攻略法は存在します。結論、SES業界でスキルチェンジは可能なのです。その具体的な方法について一部ご紹介していきます。

①社内で新スキルを活かせるチャンスを探す

スキルチェンジを成功させるためには、実務経験がない状態からどのように案件に入るか を工夫することが重要です。

ステップ1: 目標のスキルを決める

  • まず、どのスキルにスキルチェンジしたいのかを明確にする。
  • 例: Javaエンジニアがクラウド(AWS)に移行したい、Pythonのエンジニアになりたいなど。

ステップ2: 現在の業務の中で活かせる場面を探す

このステップを実行できることが一番手っ取り早いです。

  • 既存の業務の中で、新しいスキルを取り入れられるタスクを見つける。
  • 例: 運用保守の仕事の中で、スクリプトを作成して自動化を提案する。
  • 例: 開発業務の中で、AWSの環境構築を学びながら実践する。

ステップ3: 上司やプロジェクトマネージャーに相談する

  • 現場直属の上司やリーダーに、「新しいスキルを学びたいので、小さい範囲で試してみたい」 と伝える。
  • 「スキルアップが業務改善に繋がる」 ことを強調し、受け入れやすくする。

ステップ4: 小さなタスクから実績を積む

  • 例: スクリプトの自動化、APIの実装、ドキュメントの作成、テストケースの整備など、小さいタスクで実績を作る。
  • その成果を上司やチームに報告し、さらに大きな範囲で活用できるようにする。

ステップ5: 社内プロジェクトや研修を活用する

  • SES企業の中には、社内プロジェクトを設けている場合があります。最近の新SES企業は非常に好調ですが、言ってもまだまだベンチャー企業なので、社内に必要な業務効率化ツール等がたくさんあります。それらを自身の希望言語と組み合わせ、開発してみるのも面白いです。
  • 例: 社内のツール開発に関わる、AWSの検証環境を構築するなど。

ステップ6: 実績を基に案件にエントリーする

  • ある程度経験が積めたら、実績を整理し、新スキルを活かせる案件にエントリーする。
  • SES企業の社内プロジェクトや、他の案件で新しいスキルを使う機会を相談する。
  • 例えば「現在の案件で一部スクリプト作成を担当させてもらう」など、小さな範囲から経験を積む。

② 副業・フリーランスで実務経験を積む

スキルチェンジをする上で、副業やフリーランスの仕事を通じて実務経験を積むことは非常に有効な手段です。本業の業務に影響を与えない範囲で、新しいスキルを実践し、必要であればポートフォリオを構築することが重要です。

ステップ1: 目標とするスキルセットを決める

  • どのスキルを伸ばし、どの分野の仕事を獲得するか明確にする。
  • 例: クラウドエンジニア(AWS、GCP)になるためにインフラ関連の副業を探す。
  • 例: PMOを目指すためにプロジェクト管理関連の仕事を探す。

ステップ2: 副業のプラットフォームに登録する

SES業界内における評価軸とはまた毛色が異なりますので、実務未経験でも希望の業務に携われる可能性が十分にあります。以前私はiOSのプロジェクトに参画しておりましたが、上流工程の経験を評価され、PMOの案件依頼が数多くメールで届きました。

  • おすすめのプラットフォーム:
    • Lancers(エンジニア・デザイン・ライティングなど)
    • CrowdWorks(システム開発・マーケティング・事務サポート)
    • Workship(ITエンジニア・デザイナー向け案件)
    • ココナラ(小規模案件を請け負える)
    • ITプロパートナーズ(中・高単価の案件が多い)

ステップ3: 小さな案件から経験を積む

  • 初めから大規模な案件を狙わず、低単価でも小規模な案件で実績を作る
  • 例: 簡単なWebサイトの改修、AWS環境のセットアップ、データ分析のサポート。
  • 仕事の質を高め、クライアントからの評価を獲得し、徐々に単価を上げる。

ステップ4: ポートフォリオを作成する

  • これまでの副業経験をGitHub、Notion、個人ブログなどで可視化する。
  • 企業やSES営業担当にアピールする際に「実務経験あり」として提示できるようにする。
  • 例: 「AWSを活用したECサイトのインフラ構築」「Pythonを使用したデータ分析レポート作成」

ステップ5: 実績を活かして新しい案件にエントリーする

  • 副業で積んだ経験をもとに、SES企業や転職市場での案件獲得を狙う。
  • クライアントとのやり取りや報酬交渉の経験も、キャリアアップに役立つ。

ステップ6: 本業と副業のバランスを調整する

  • 副業での学習・経験を積む時間を確保しながら、本業の業務に影響を与えないように注意する。
  • 本業に関連する副業を選ぶことで、学習効率を向上させ、将来的なスキルチェンジをスムーズにする。

副業を活用することで、本業で実務経験を積む機会が少なくても、新しいスキルを習得し、ポートフォリオを充実させることが可能 になります。

  • クラウドソーシング(Lancers, CrowdWorks)や副業案件を活用し、実際に手を動かす機会を作る。
  • 小規模でもよいので「実務経験」として履歴書や職務経歴書に記載できる内容を増やす。

③ OSS(オープンソース)プロジェクトに参加する

オープンソースプロジェクト(OSS)に参加することで、実務経験を補いながらスキルアップが可能になります。OSSは世界中の開発者が協力して作るソフトウェアであり、貢献することで実務経験と同等のスキルを習得できます。

ステップ1: 関心のあるOSSプロジェクトを探す

  • GitHubやGitLabなどのOSSプラットフォームで、自分が学びたい技術に関連するプロジェクトを検索する。
  • 人気のあるOSSリポジトリを探す(例: Kubernetes, React, Vue.js, TensorFlowなど)。
  • 「Good first issue」や「Help wanted」などのタグが付いた初心者向けの課題を探す。

ステップ2: プロジェクトのルールや貢献ガイドラインを確認する

  • OSSプロジェクトには通常、「Contributing.md」ファイルがあり、参加ルールが書かれている。
  • どのようにコードを修正するか、プルリクエスト(PR)の出し方を学ぶ。
  • コミュニティのSlackやDiscordに参加し、開発者と交流する。

ステップ3: 簡単なタスクから始める

  • まずはドキュメントの修正や翻訳、テストコードの追加など、小さな貢献から始める。
  • コードのバグ修正や改善提案をして、徐々にプログラムの理解を深める。
  • フィードバックを受けながら、OSSの開発プロセスに慣れる。

ステップ4: プルリクエスト(PR)を送る

  • 修正したコードをリモートリポジトリにアップロードし、プルリクエストを作成する。
  • OSSの管理者(メンテナ)からレビューを受け、必要に応じて修正を行う。
  • 承認されると、あなたのコードが正式にOSSの一部として組み込まれる。

ステップ5: 実績として活用する

  • 貢献したOSSプロジェクトをGitHubのプロフィールにまとめ、履歴書や職務経歴書に記載する。
  • 「実務経験」としてSES企業や転職活動でアピールする
  • 貢献した内容を技術ブログやSNSで発信し、スキルセットを広く示す。

OSSプロジェクトへの参加は、実務経験がない段階でも企業から評価されやすい「実績」を作る効果的な手段です。

LEGAREAにおけるスキルチェンジ成功事例

事例① JavaエンジニアからPMOへ(28歳・男性)

背景

AさんはSESエンジニアとしてJavaの開発案件に5年間従事。システム開発の経験を積んできたが、より戦略的な立場でプロジェクト全体を管理する仕事に興味を持ち始めた。また、開発業務だけでは将来的なキャリアの選択肢が狭まるのではないかと懸念していた。

スキルチェンジのステップ

  1. PMOの仕事内容を学ぶ
    • 現場のPM(プロジェクトマネージャー)と会話し、業務内容をヒアリング。
    • PMP資格の取得を目指し、オンラインスクールで学習開始。
  2. 現場での役割を広げる
    • 現場での開発タスクに加えて、プロジェクト管理ツール(JIRA, Redmine)の管理や進捗レポート作成を担当。
    • チーム内の進捗報告会に積極的に参加し、リーダーシップを発揮。
  3. 副業での実績作り
    • クラウドソーシングサイトでPMO補佐の業務を受託し、小規模案件で経験を積む。
    • PMOの基礎を学びながら、プロジェクトのタスク管理やスケジュール調整を担当。
  4. 案件探し
    • 担当営業と相談し、PMOポジションの案件を紹介してもらう。
    • PMO実務が浅い人でも挑戦可能な案件にエントリーし、実務経験を積みながら本格的にキャリアチェンジ。

結果

Before: Javaエンジニア(単価65万円) → After: PMO(単価85万円) ➡ 約20万円の単価アップ!

事例② 運用保守からSAPエンジニアへ(30歳・女性)

背景

Bさんは運用保守エンジニアとして5年間勤務。日々の監視業務や障害対応を行う中で、スキルアップの機会が少なく、キャリアの停滞を感じていた。一方で、ERPシステムに興味を持ち、特にSAPエンジニアの需要の高さに注目。

スキルチェンジのステップ

  1. SAPの基礎を学ぶ
    • SAP認定資格(SAP Certified Application Associate)を取得するために勉強開始。
    • 実際のSAPシステムの操作を学ぶために、社内のデモ環境を活用。
  2. OSSプロジェクトに貢献
    • SAP関連のオープンソースツールのドキュメント作成やバグ修正に参加し、技術的な知識を深める。
    • GitHub上での貢献実績を作り、企業にアピールできる材料を用意。
  3. SES企業内でSAP案件のアサインを模索
    • 現在のSES企業内でSAP案件を持つ営業担当と相談。
    • 運用保守の経験を活かしながら、SAPシステムの導入支援・運用案件に少しずつ関与。
  4. 転職・案件チェンジ
    • SAPの基礎知識とOSSでの実績を武器に、SAPエンジニアとしての転職活動を開始。
    • SES企業内でSAP案件の高単価ポジションを獲得。

結果

Before: 運用保守(単価40万円) → After: SAPエンジニア(単価100万円) ➡ 約60万円の単価アップ!

SESエンジニアが単価を上げるためには、スキルチェンジが有効な手段です。市場価値の高いスキルを身につけることで、キャリアの選択肢が広がり、より高単価な案件に挑戦できます。

スキルチェンジ成功のポイント

需要のあるスキルを選ぶ – SAP、PMO、フルスタック、クラウド技術などをリサーチ。
学習と実践を並行する – 資格取得、副業、OSS貢献、社内活用を意識。
職務経歴書を更新 – 副業・OSSなどの経験を整理し、実務経験としてアピール。
継続的な学習 – 一度のスキルチェンジに満足せず、成長を続ける。

スキルチェンジは努力が必要ですが、適切な戦略と実践で単価アップとキャリアの安定が実現できます。
特に所属会社の担当営業との密な連携が大事です。SES営業が一番市場のニーズを理解しています。どんな案件が多く、そして高単価なのか、最新状況は彼らを頼るべきです。彼らと相談しながらどの領域のエンジニアになるか定め、上記の手順にのっとり、スキルチェンジをぜひ成功させてください!

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