フルスタックエンジニアになりたい…だと??

こんにちは、代表のみっちーです!
4月から新たに7名の仲間を迎え入れ相変わらず毎日バタバタしております。
来週はLEGAREA唯一の歴史ある花見というイベントが待ってますので、
朝5:30起きからの場所取りを頑張りたいと思います。

ERP(SAP)事業部の昇進祝い飲み会をしたとき↑
最近、SNSや技術ブログで「フルスタックエンジニア」という言葉をよく見かけませんか?サーバーもフロントもアプリ開発もできて、サイト公開まで自分でこなせる。
そんな「なんでもできるエンジニア」が注目されています。でも、ちょっと待ってください。フルスタックを目指すのが本当に正しいキャリアの選択肢なのか、今一度真剣に考えてください。立ち止まって考えてみる価値はあるので。。
SES業界で数年働いてきて、周りの先輩や同僚のキャリアを見て感じたことがあります。それは、「あれもこれもできる」よりも、「これだけは誰にも負けない」という一本の軸を持った人の方が、結果的に仕事も評価も手に入れているということ。この記事では、フルスタックエンジニアを目指すことの是非を掘り下げつつ、SESエンジニアとしてどうキャリアを築くべきか、私なりの考えをお伝えします。
フルスタックエンジニアって何?
まず、フルスタックエンジニアの定義を整理しましょう。一般的には、サーバーサイド(バックエンド)、フロントエンド、アプリ開発、インフラ周りまで一通りこなせるエンジニアを指します。たとえば、JavaScriptでReactを使ってUIを作りつつ、Node.jsでAPIを構築し、AWSでサーバーを立ち上げてデプロイまで完結、みたいなイメージですね。確かにカッコいいし、個人開発やスタートアップでは重宝されるスキルセットです。
でも、ここで疑問が湧きます。「全部できる」って本当に目指すべきゴールなのか?SES業界で働く私たちにとって、それが正しい道なのか?この問いに答えるには、ちょっと視点を変えてみる必要があります。
「あれもこれも」は罠になり得る
フルスタックを目指す人の動機って、たとえば「サーバーもフロントもアプリもやってこうかな?」みたいな、未来の可能性を広げたい気持ちですよね。私も新人の頃はそうでした。PHPでバックエンドを触りつつ、Reactを勉強して、ついでにFlutterでアプリ開発もやってみよう、なんて計画を立てたこともあります。でも、実際にやってみると、どれも中途半端になってしまって、「自分って何が得意なんだろう?」と迷子になった時期がありました。
情報過多な現代では特に、XやYouTubeで「次はこれが来る!」みたいなトレンドに踊らされがちです。すると、「フルスタックになれば市場価値が上がる!」という幻想に引っ張られて、広く浅く手を出しちゃう。でも、SESの現場で求められているのは、「補佐レベル」じゃなくて「即戦力」。たとえば、経歴5年あっても、1年ごとに環境を変えて「あれもこれも触りました」だと、結局どれも中途半端で、クライアントから「この人に任せられるかな?」と思われにくいんです。
一本の軸を作るのが近道
じゃあ、どうすればいいのか?私の結論はシンプルです。「一本何かを作れ、極めろ」です。たとえば、JavaなりPHPなり、自分の得意な領域をまず1つ決めて、そこを愚直に深掘りするんです。SES業界で働いていると、プロジェクトごとに技術スタックが変わることも多いけど、今やってることをしっかりやり切ることが大事。そこから派生する形で、他のスキルが自然と身についていく。
これが現実的なキャリアの作り方だと思います。
例えばあるAさんは、Laravelを使ってバックエンドをガリガリ書いていたら、ある日クライアントから「APIの設計も任せられる?」と聞かれて、自然とRESTfulな設計を覚えたそうです。さらに、そのAPIをReactでフロントに繋ぐ案件が来て、少しずつフロントエンドの知識も増え、結果的に「フルスタックっぽいこと」ができるようになったけど、それは狙ってたわけじゃなくて、一本の軸を磨いた副産物だったんです。
SES業界では「即戦力」が求められる
SES業界の特徴を考えてみましょう。この業界では、クライアントが求めるのは「今すぐ戦力になる人」。たとえば、「JavaでSpring Bootが使える人、明日から来て!」みたいな具体的なニーズが多いですよね。逆に、「サーバーもフロントもアプリもちょっとずつできます」だと、「じゃあ何を任せればいいの?」と迷われてしまう。経歴書に「フルスタックエンジニア」と書いても、具体的に何が強いのかわからない人は、結局補佐レベルで使われがちです。
私の知り合いで、Java一本で10年やってきた人がいます。彼はSpringもHibernateも使いこなして、どんなプロジェクトでも「バックエンドなら任せて」と言える存在。SES企業からもクライアントからも指名が絶えなくて、単価も高い。対して、広く浅くやってたタイプは、案件が来ても「サポート役」止まりでした。この差って、やっぱり「一本強いもの」を持ってるかどうかなんです。
フルスタックは「結果」であって「目標」じゃない
ここで大事なポイント。「フルスタックエンジニア」って、結果的にそうなってる状態であって、最初から狙うものじゃないってことです。「サーバー、フロント、アプリってやってこうかな?」と計画を立てるより、「今やってるJavaのプロジェクトを極めてみよう」と目の前の仕事に集中する方が、結局遠回りに見えて近道なんです。
たとえば、有名なエンジニアのブログを読んでると、「フルスタックになったのは、バックエンドを極めた後にフロントが必要になったから」みたいな話がよく出てきます。逆に、「最初から全部やろうとした」人は、途中で挫折したり、専門性が薄れて埋もれたりしてるケースが多い。情報に踊らされず、自分のペースで一本の軸を育てていく、これがSESエンジニアとして生き残るコツだと思います。
じゃあ、どうやって軸を作るの?
具体的にどうやって「一本の軸」を作るか、3つのステップで考えてみました。
- 今やってることを愚直にやる: SESでアサインされた案件がJavaなら、Javaをとことんやり込む。文句言わず目の前の仕事に集中する。
- 得意な領域を決める: 「自分はバックエンドが好きだな」とか「フロントのUI弄るのが楽しい」と感じる部分を見つけて、そこを伸ばす。
- そこから派生させる: たとえば、バックエンドが得意ならAPI設計を覚えて、次にフロントとの連携を少しずつ学ぶ。自然にスキルが広がるのを待つ。
大事なのは、焦らないこと。情報に振り回されて「次はAIだ!次はクラウドだ!」と飛びつくと、結局何も身につかないまま時間だけが過ぎます。
SESエンジニアへのメッセージ
SES業界で働く皆さんに伝えたいのは、「フルスタックを目指すのは正しいか?」の答えは「人によるけど、まずは一本極めろ」ってことです。フルスタックって、確かにカッコいい響きだし、できれば市場価値も上がる。でも、それは一本の軸があって初めて活きるもの。SESの現場で求められる即戦力になるには、「あれもこれも」より「これだけは私が一番」と言える強さが必要です。
もし今、「自分は何をすべきか迷ってる」と感じてるなら、まずは目の前の仕事を愚直にやってみてください。PHPならPHP、JavaならJavaを、とことん突き詰めてみる。そこから自然と道が開けてくるはずです。私もエンジニア時代、一本の軸を持ったことで、仕事が楽しくなってきた実感があります。
おわりに
フルスタックエンジニアを目指すのは間違いじゃない。でも、それがゴールじゃなくて、結果としてそうなってる状態が理想だと思うんです。SES業界で生き抜くには、情報に踊らされず、自分のペースで「一本強いもの」を作ることが大事。あなたなら何を極めますか?その答えを見つけるヒントになれば嬉しいです。一緒に頑張りましょう!