“SESはキャリアが積めない”と言ってる人のキャリアの定義がズレている

こんばんは!代表三坂です。なんかとってもお腹すいたなと思って大盛りやおかわりを注文するのにいざ食べると、全然食べれないあの現象なんですかね?名称知っている人いたら教えてください。
さて、本日は、、SESという働き方を通じて「本当にキャリアは積めないのか?」という問いに、定義の見直しから切り込んでいきます。「SESってキャリアにならないよね」「将来が不安」「技術が身につかない」──。こういった声は、X(旧Twitter)やYouTube、転職サイトの口コミなどで頻繁に見かけます。たしかに、“現場ガチャ”や“希望外の案件”など、自分の希望通りに進みにくいという現実はあるかもしれません。でも、少し立ち止まって考えてほしいのです。
あなたの中の「キャリア」の定義は、もしかして“狭すぎる”のでは?
私はそんな気がしています。では、そもそもキャリアとはなにか、から考えていきましょう。
キャリアとは何か
多くの人はこう考えがちです:
- 最新技術を使っているか?
- 自社開発か?受託か?
- PM・TechLeadを経験しているか?
もちろん、これも立派なキャリアの一部です。
でも、現実の職場や採用面接では、それだけでは評価されないケースも多いのです。
たとえば:
- 対人調整能力(折衝)
- ビジネス理解力(要件定義・顧客視点)
- メンタル安定性・継続力
- 適応力・文脈理解力
これらの“ソフトスキル”もキャリアには含まれます。
つまり、SESでは「キャリアが積めない」ではなく、「積んでいる実感が持てない」だけかもしれません。
なぜ「積めていない」と思い込みやすいのか?
ここには3つの認知のズレがあると考えています。
① 「見えるキャリア」しか評価しない風潮
「自社開発」「TypeScript」「モダンな環境」──。SNS上の評価軸は常に“わかりやすくて話題性のあるキャリア”に寄っています。でも、SES現場で得た“複雑な社内政治を乗り越えた経験”や“2年離脱せずに支えた粘り強さ”は、本来、職場では高く評価される“生きた実績”です。目立たない=価値がない、ではありません。
② 「教えてもらえない=成長できない」という思い込み
SESでは、受け身の姿勢でいると確かに成長しにくい側面はあります。でもそれは「放置されているから成長できない」のではなく、“自分から価値を取りに行く経験”を積める環境とも言えます。これはフリーランスや起業といった“より自律的なキャリア”に進むための準備運動にもなるのです。
③ 「実務経験=スキルアップ」ではない
同じ3年でも、
指示を待ってこなす3年、自分から企画に関与した3年 では、見える景色がまったく違います。
SESかどうかではなく、その現場でどう過ごしたかが問われています。SESでこそ得られる“柔らかい力”とはSESでは技術スタックが合わないこともあるかもしれません。でも、その環境だからこそ身につく“技術以外のスキル”があります。
✅ 現場対応力(=ビジネスコミュニケーション)
- プロパー社員の意図を読み、うまく立ち回る
- 空気の読める資料作成や報告のタイミング
✅ 習熟スピード(=情報収集力)
- 設計書がない中で動いているコードを読み解く
- 人に聞かずに仕組みを推測する力
✅ 継続力と安定感(=“信頼”される力)
- 月1回の進捗報告で正しく伝えるスキル
- 評価を得る“見せ方”を学ぶ
これらは、中長期的なキャリアにおいて「手に職」と同じくらい重要な“自分の商品価値”になります。
キャリアの定義をアップデートしよう
これからの時代、キャリアとは“自分の棚卸し力”であり、 「どんな現場だったか」よりも、「その中で何を得て、何ができるようになったか」がすべてです。
どんな環境にいても、
- 他責せずに行動した経験
- 困難を乗り越えた工夫
- 他人に評価された具体的エピソード
これらを言語化できれば、SESでの経験はむしろキャリアとして武器になるのです。
まとめ:「キャリアは場所ではなく、自分の視点で作るもの」
「SESではキャリアにならない」──そう言う人の多くは、「キャリア=技術力・職種の肩書き・開発環境」と狭く定義してしまっています。
でも、現場での行動や考え方を変えることで、 SESという働き方は、あなたの“人間力”と“汎用性”を高める最高のトレーニング環境になります。
だからこそ、まずやるべきは、
- 「どんなキャリアを歩みたいのか?」を再定義すること
- そして「そのために今どんな力をつけるか?」を逆算すること
SESを「キャリアを止める場」ではなく、「キャリアを考え始める場」にしてみませんか?
ではまた次回!